閉じる

機械科 DXハイスクール

焼きばめ装置の導入

更新日:2025年01月07日

 3DCAD/CAMで加工データを作成するうえで、直径1mm以下の微細な加工が必要になる場面が出てきます。
 一般的に微細な工具は長さを含めた大きさが小さく、既存の工具やホルダでは大きさ等の問題で加工できないため設計変更が必要でした。
 今回、新たに焼きばめ装置を導入し、その問題を解決できました。

 今回導入した焼きばめ装置です。

 直径12mmまでの切削工具が利用できます。

 操作パネルで、使用するチャックの種類や、

 セットする切削工具の直径を入力します。

 少し補足説明をさせてください。

 チャックに切削工具をセットするには、ネジや油圧等を利用して固定する方法が一般的です。

 ただし、そういった機構を搭載する為、サイズが大きくなってしまいます。

 左が「焼きばめ」式、右が「油圧」式です。

 左が「焼きばめ」式、右がコレットと呼ばれる

 サイズ変換部品を使用した、「ネジ」方式です。

 今回導入した「焼きばめ」という方式は、チャックのサイズは切削工具の太さに合ったものを使用しなければならないのですが、

 上の写真で見比べてもらう通り、圧倒的に細く、小型です。

 「焼きばめは」チャックと切削工具の熱膨張率の違いを利用し、チャックを加熱して穴を広げ、そこに切削工具を押し込んで、

 チャックを冷却して収縮させて固定する、という方法です。

 慣れると、他の方法よりも短時間でセットすることが可能です。

 加熱中です。直径4mmだと、約5秒の加熱時間です。

 冷却は約120秒でした。

 圧縮空気で、強制的に冷やされます。

 生徒の作成したいものに対する制限が一つ減り、設計の自由度が上がります。

このページのトップへ